【シカゴ】国際的な市場調査会社ユーロモニターインターナショナルは、今年2021年の消費者行動を形作り、企業のビジネス戦略に影響を与えると予測されるトレンドをまとめたレポート、『2021年 世界の消費者トレンドTOP10』を発表しました。本レポートで紹介している10のトレンドはいずれも、新型コロナウイルス(COVID-19)の発生によって新たに作り出されたもの、COVID-19の影響を受けているもの、あるいはCOVID-19によって加速されたものです。
2021年の消費者像:
• 「社会」「環境」「経済」というトリプルボトムラインを支える目的主導型の取り組みに期待を寄せる(より良い復興を目指して)。およそ70%の企業・有識者が、「消費者はCOVID-19発生以前よりもサステナビリティに関心を持つようになるだろう」と回答している。
• 自分の都合に合わせて思い立ったときに日々の用事を済ませたり、店舗で買い物をする手軽さと、パンデミック発生以前は当たり前だった簡便さを切望する(利便性を渇望する消費者たち)。
• 再び自然とつながり、気分転換やレジャーのため、また、安全に人と交流するために屋外に目を向ける(屋外に憩いを求める)。
• 自宅に居ながらにして外の世界とつながったり、実店舗で安全に買い物をするためにデジタルツールを活用する(フィジタルリアリティ)。
• 新たな柔軟性を手に入れたことで、個人の都合や事情に合わせて日々のスケジュールを組むことが可能に(時間を上手に使う)。
• メディアや政府に抱く不信感や誤った情報への拒否感が高まり、自分たちのニーズを最優先させるようになる(せわしない反抗的な消費者たち)。2020年、世界の消費者の29%が「政治や社会問題に積極的に関わっている」と回答している。
• 非接触型サービスや優れた衛生基準とともに、衛生や免疫力の向上を助ける製品を求める(安全至上主義)。
• より充実した生活や強い精神的回復力を求め、人生の優先順位や自己を見直す(振り回されながらも前に進む)。2020年、消費者の73%が、心の落ち込みやメンタルヘルスが日常生活に与えている影響は「中程度」から「深刻」であると回答している。
• 家計管理に慎重になり、付加価値があり、尚且つ手頃な価格の製品やサービスを購入する(思慮深い倹約家たち)。
• 遠隔での共同作業が可能になったことで、「働く場所」の定義が見直される中、新たなワークライフバランスを模索する(自宅が新たな仕事空間)。パンデミック発生前の2020年初頭には、世界の消費者の半分以上が、「仕事(もしくは学校)と私生活を明確に線引きしている」と回答していた。
ユーロモニターインターナショナルの消費者ライフスタイル統括マネージャー、アリソン・アンガス(Alison Angus)は、「2021年は極めて重要な年となるだろう。企業は、新たに台頭するこれらの消費者トレンドに合わせたビジネス戦略を展開することで、予期せぬ事態に耐えながらも逆境を乗り越えていくことができるだろう。」と述べています。
今年の消費者行動を牽引する価値観や消費者ニーズについてのより詳しい情報は、『2021年 世界の消費者トレンドTOP10』をご覧ください。英語版に加え、スペイン語版、中国語版、日本語版がございます。日本語版のダウンロードはこちらから。
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